『愛してナイト』とは?『イタキス』の多田かおるが描く80年代ロック×お好み焼きラブコメ
『イタズラなKiss』で世界的な人気を誇る多田かおるの、もう一つの代表作をご存知でしょうか。『愛してナイト』は、お好み焼き屋の看板娘と人気ロックバンドのボーカルという、一見不釣り合いな二人の恋を描いた80年代少女漫画の金字塔です。
アニメ化や実写ドラマ化、さらにはイタリアでの実写化など、メディアミックスも盛んに行われた本作。物語は完結しており、現在は当時の原稿の美しさを再現した「フルカラー版」も電子書籍で配信されています。今読み返しても色褪せない、笑いあり涙ありの王道ラブコメディです。
『愛してナイト』のあらすじ:看板娘やっことボーカル剛、最悪の出会いから始まる恋
舞台は大阪の下町情緒あふれるお好み焼き屋「まんぼう」。看板娘として店を切り盛りする純情な少女「やっこ」は、ある日、金髪に赤メッシュという派手な髪型の男と最悪の出会いを果たします。その男の名は「加藤剛(ごう)」。若者を中心に絶大な人気を誇るロックバンド「ビーハイヴ」のボーカルでした。
見た目は不良そのものの剛ですが、実は幼い弟「橋蔵」を男手ひとつで育てる苦労人という意外な一面を持っています。第一印象は最悪だったものの、弟思いな剛の素顔や、ステージで見せる真剣な眼差しに触れ、やっこは次第に彼に惹かれていきます。
しかし、剛の親友であり同じバンドメンバーの里美もやっこに想いを寄せており、関係は複雑な三角関係へ。「まんぼう」の頑固親父による交際反対や、バンドのメジャーデビューに向けた試練など、恋と夢を追いかける若者たちの青春がドラマチックに展開していきます。
ここが面白い!『愛してナイト』が世代を超えて愛される3つの魅力
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「俺様系」の元祖?不器用な優しさに胸キュン 多田かおる作品の真骨頂とも言えるのが、強引ながらも深い愛情を秘めたヒーロー像です。主人公の剛は、ぶっきらぼうで「俺様」な態度をとることもありますが、ここぞという時には誰よりもやっこを大切にする一途さを見せます。そのギャップは『イタズラなKiss』の入江くんにも通じるものがあり、「ツンデレ」ヒーローの原点とも言える魅力が詰まっています。
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存在感抜群!愛すべきデブ猫「ジュリアーノ」 本作を語る上で欠かせないのが、剛の飼い猫である「ジュリアーノ」です。少女漫画のマスコットキャラクターといえば可愛らしい動物が定番ですが、ジュリアーノはふてぶてしい表情とぽってりとした体型が特徴のデブ猫。しかし、幼い橋蔵の良き相棒として常に寄り添う姿は愛らしく、物語に絶妙なユーモアと癒やしを与えてくれます。
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コテコテの関西弁が生きる「大阪の人情味」 原作漫画では、舞台である大阪の言葉が全面的に使われています。登場人物たちの交わす会話は、コテコテの関西弁ならではのテンポの良さと力強さがあり、それが作品全体に漂う「下町の人情味」をより深くしています。シリアスな場面もコミカルな場面も、関西弁のリズムが読者を物語の世界へと引き込みます。
『愛してナイト』はこんな人におすすめ!昭和レトロブームの今こそ読みたい名作
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『イタズラなKiss』などの多田かおる作品が好きな人 多田かおる特有の、明るくパワフルで、時に切ないラブコメディの空気が本作にも充満しています。「イタキス」ファンの心に刺さるキャラクター造形や関係性は、間違いなく満足できるはずです。
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バンドマンとの恋や80年代の王道少女漫画に憧れる人 「バンドマンとの恋」という、少女漫画王道のシチュエーションに憧れる方にはたまりません。夢に向かって熱く生きる80年代ならではのエネルギーと、ストレートな恋愛描写を楽しみたい方におすすめです。
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完結作品を一気読みしたい人 昭和レトロブームで再注目されている名作を、最後までじっくり味わいたい方に最適です。特に電子書籍版では、当時のカラー原稿が楽しめる「フルカラー版」も選択できるため、名作を鮮やかなビジュアルで一気読みする贅沢な体験が可能です。