『Apocripha/0』作品概要:原画家・ゆうきあずさが描く耽美ハイファンタジー
PCゲームやPS2ゲーム、ドラマCDなど多岐にわたるメディアミックス展開で人気を博した『Apocripha/0』。本作は、原作ゲームの原画を担当したゆうきあずさ氏本人によって描かれたコミカライズ作品です。ゲーム版のファンはもちろん、00年代特有のゴシックかつ耽美な世界観を愛する読者から根強く支持されています。全3巻で完結しており、重厚なファンタジーを一気に読み切りたい方にも適した作品です。
双子の王子に課された過酷な「継承戦争」
天に見捨てられ、弱肉強食の理が支配する世界「奈落」。王の力が衰えゆく中、次代の王を選定するために二人の王子が誕生します。金髪のアレクと、銀髪のプラチナ。彼らに課せられた運命は、「生き残った方だけが王になれる」というあまりにも残酷な掟でした。
漫画版は兄であるアレクの視点を中心に物語が進みます。心優しくも未熟なアレクと、病弱ながら天才的な軍略の才を持つ弟のプラチナ。互いを唯一無二の存在として深く想い合いながらも、生きるためには戦わなければならない――。逃れられない宿命に翻弄される双子の葛藤と、徐々に明かされる出生の秘密が、美しくも悲劇的な筆致で描かれます。
『Apocripha/0』の3つの見どころ
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圧倒的なビジュアル美 原画家であるゆうきあずさ氏本人が執筆しているため、キャラクターのビジュアルや世界観が忠実に再現されています。00年代の「Gファンタジー」的なゴシックで装飾的な衣装、退廃的で美しい背景など、ページをめくるたびにその画力に引き込まれます。視覚的な美しさが物語の悲劇性をより一層引き立てています。
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「金と銀」対照的な双子の絆 本作の最大の魅力は、アレクとプラチナという対照的な双子の関係性にあります。「陽」のような明るさと脆さを持つ金髪のアレクと、「陰」のような冷徹さと深い愛情を秘めた銀髪のプラチナ。殺し合いを義務付けられた環境下で、それでも互いを守ろうとする兄弟愛は、読む者の胸を打ちます。
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漫画版独自の結末 本作は全3巻できれいに完結しますが、特筆すべきはゲーム版とは異なる独自の展開が用意されている点です。マルチエンディングのゲームとは違い、漫画版としての一つの「答え」が提示されています。原作をプレイ済みの方にとっても、新鮮かつ切ない余韻を残すビターなラストには注目です。
00年代「Gファンタジー」の空気が好きな人へ
- 世界観重視の人: 耽美で残酷なハイファンタジーや、00年代特有のシリアスで重厚な空気感が好きな方に強くおすすめします。
- 関係性萌えの人: 「双子」「逃れられない運命」「骨肉の争い」といったキーワードに心惹かれる方には、深く刺さる要素が満載です。
- 原作ファン: 既にゲームをプレイ済みで、漫画版ならではの解釈や、もしもの結末を確かめたい方に最適です。全3巻というコンパクトさも魅力です。