『べーしっ君』とは?ファミ通の顔として時代を築いた伝説の4コマ
『ログイン』や『ファミ通』の創刊期より表紙を飾り、ゲーム雑誌の「顔」として一時代を築いた荒井清和氏の代表作です。現在は、旧単行本未収録の「幻の100本」を含む約600本を1冊に凝縮した『完全版』が刊行されており、80〜90年代の熱気と共に、その全貌を余すところなく楽しむことができます。
『巨人の星』パロディから始まった?目森一家のシュールな日常
物語の主人公は、ゲームマニアの中学生「目森べーしっ」。その父であり、異常なまでのゲーム愛を持つ「二五六(にごろ)」による、厳しくもどこか自分に甘いスパルタなゲーム特訓が日夜繰り広げられます。当初は名作スポ根漫画『巨人の星』のパロディとしてスタートしましたが、連載が進むにつれてその作風は深化。最新ゲームの時事ネタだけに留まらず、独特な言語感覚や洗練されたシュールギャグが炸裂する独自の世界観へと変貌を遂げました。
読みどころ:「うすらのばぼーん」だけじゃない魅力
- 脳に焼き付く言語センス: 本作の代名詞とも言える謎の擬音「うすらのばぼーん」や、脱力感あふれるダジャレなど、一度読めば忘れられないワードセンスが光ります。シュールな展開と相まって、独特の中毒性を生み出しています。
- 80〜90年代の空気感の保存: 劇中には当時のパソコン事情やファミコンブームの熱気がリアルタイムで反映されています。単なるギャグ漫画としてだけでなく、ゲーム黄金時代の空気をそのまま封じ込めた歴史的資料としても高い価値を持っています。
- 完全版の圧倒的満足度: 2016年に発売された『完全版』では、旧単行本には収録されなかった幻の原稿を含む約600本を一挙に収録。厚さ3cmにも及ぶボリュームで、目森家の歴史と作品の進化を一気に追体験できます。
『べーしっ君』はこんな人におすすめ
- 『ログイン』『ファミ通』直撃世代: 当時の懐かしさに浸れるのはもちろん、大人になった今だからこそ理解できる「洗練された笑い」や毒っ気を再発見できるはずです。
- シュールギャグ・ナンセンス漫画好き: 時代を超越したシュールなパロディ精神は、現代のナンセンスギャグ作品に通じるものがあり、一風変わった笑いを求める層に刺さります。
- ゲーム史・サブカルチャーに興味がある方: 80年代後半から90年代前半にかけてのゲーム文化や、当時のオタクカルチャーがどのような空気感だったのかを肌で感じることができます。