アニメ版とは異なる「もうひとつの名作」―『BRIGADOON まりんとメラン』
2000年にWOWOWで放送されたサンライズ制作のアニメ『BRIGADOON まりんとメラン』。そのキャラクター原案を担当した渡瀬のぞみ氏自身が筆を執ったコミカライズ作品が本作です。
全2巻というコンパクトな構成ながら、その内容は非常に濃密です。特筆すべきは、アニメ版を単になぞるのではなく、漫画独自の展開と結末が用意されている点でしょう。「もうひとつのブリガドーン」として、アニメファンからも高い評価を受ける作品です。
1969年の東京、少女と生体兵器の出会い
物語の舞台は、大阪万博を間近に控えた1969年(昭和44年)の東京。下町の長屋で貧しくも明るく生きる孤児の少女・浅葱まりんは、ある日突然、空に現れた異世界「ブリガドーン」からの刺客に襲われます。
絶体絶命の窮地を救ったのは、小さなアンプルから現れた紺碧の生体兵器「メラン・ブルー」でした。平凡な少女と、彼女を守るために存在する兵器。全く異なる二人は、追手から逃れるための逃避行と、奇妙な共同生活を始めることになります。懐かしい昭和の風景の中で育まれる絆、そして過酷な運命に立ち向かう二人の姿が描かれるSFファンタジーです。
漫画版『BRIGADOON』が持つ独自の魅力
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アニメとは違う物語展開 アニメ版は全26話の長編ですが、漫画版は全2巻で完結するため物語の構成が大きく異なります。特に中盤以降の展開や結末は漫画オリジナルとなっており、アニメを視聴済みの方でも「もうひとつの可能性」として新鮮な気持ちで楽しむことができます。
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種を超えた純愛と絆 人間の少女と、人型でありながら人ではない生体兵器。本来交わるはずのない二人が、共に過ごす中で心を通わせていく過程が丁寧に描かれています。種族や立場の違いを乗り越えて育まれる信頼関係は、読む者の心を打ちます。
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昭和レトロとSFバトルの融合 ちゃぶ台や銭湯といった昭和44年のノスタルジックな生活描写と、異世界から襲来する未知の敵との激しいバトルアクションの対比も本作の特徴です。日常の温かさが描かれるからこそ、非日常の戦いの緊張感が際立ちます。
本作をおすすめしたい読者層
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アニメ版の視聴者 アニメとは違う展開や、渡瀬のぞみ氏による温かみのあるタッチで描かれる「if」の世界を楽しみたい方に最適です。
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異種間恋愛のファン 姿形や種族が異なる者同士の深い絆や、切ない純愛ストーリーに心を揺さぶられたい方におすすめです。
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短編で完結する作品を探している方 全2巻できれいに完結するため、長編を読む時間がない方や、週末に一気に物語の世界に浸りたい方に適しています。