作品概要:『Compiler』(コンパイラ)――電次元から降ってきた、美女ルーチンのドタバタSFコメディ
1997年の練馬区、突如全裸で降り立った二人の女性――「コンパイラ」と「アセンブラ」。彼女たちは異世界「電次元」から地球征服をかけたゲームのために現れるが、ルールを破ってしまい、そのまま五十嵐家に居候することになる。水に弱いというユニークな弱点を抱えながら、電次元から次々と送り込まれる刺客を迎え撃つ痛快な物語だ。全3巻で完結しており、続編や関連作品への入門としても最適な一作となっている。
あらすじ
西暦1997年、練馬区。破壊と創造を司る電次元のルーチンであるコンパイラとアセンブラは、ゲームの観客として選んだ五十嵐那智・淑兄弟のもとで同居生活を始める。アセンブラは弟の淑に恋をし、高校に転入するなど、騒動はしだいにエスカレート。電次元の評議会はバイアス、ディレクトリ、白コンパイラといった刺客を送り込み、地球を舞台にしたドタバタが繰り広げられる。パロディとギャグ、そしてほんのりとした恋愛要素が絶妙にブレンドされた、90年代らしいノリが魅力だ。
見どころ
本作の最大の魅力は、アニメ・特撮・コンピュータ用語などのパロディがふんだんに盛り込まれたギャグにある。元ネタを探す楽しさが、読み返すたびに新たな発見をもたらす。また、コンパイラの破天荒さ、アセンブラの純情、淑の優柔不断、那智の享楽的な性格など、個性豊かなキャラクターたちの掛け合いが作品に深みを与えている。麻宮騎亜の美麗な作画も大きな見どころで、『サイレントメビウス』をはじめとする同作者の他作品とのクロスオーバー要素も、ファンにはたまらないポイントだ。
こんな人におすすめ
- 90年代の漫画・アニメにノスタルジーを感じる人
- パロディやブラックジョークが好きな人
- SFコメディで気軽に笑いたい人
- 麻宮騎亜作品が好きで、世界観を深掘りしたい人
作品は完結済みのため、全3巻を一気に読めるのも大きな利点だ。さらに、2021年から連載中の新シリーズ『元祖コンパイラ』(少年画報社)も発売中で、本作を読んでおけばその世界観をより深く楽しめる。Kindleで今すぐ購入が可能なので、気になった方はぜひ手に取ってみてほしい。