『エルフを狩るモノたち』とは?90年代電撃コミックの伝説的な異世界ファンタジー
『エルフを狩るモノたち』は、矢上裕氏によって描かれた、90年代のメディアワークス(現:KADOKAWA)を象徴する異世界ファンタジー漫画です。1996年と1997年に2度のテレビアニメ化を果たすほどの大ヒットを記録し、コミカルかつパワフルな作風で多くのファンを魅了しました。
現代では定番となった「異世界召喚」ものですが、本作はその先駆けとも言える存在です。無印全22巻、『リターンズ』、そして続編『2』まで含めると累計30巻を超える大ボリュームで完結しており、時代を超えて愛され続ける「異世界コメディの金字塔」と言えます。
『エルフを狩るモノたち』のあらすじ|目的は「女性エルフの肌」に散った送還呪文!?
物語の主人公は、現代日本から突如としてファンタジー世界に召喚された3人の男女。最強の格闘家・淳平、オスカー級の女優・愛理、重度の兵器マニア・律子という、あまりにも個性が強すぎる面々です。
彼らを召喚したエルフの長・セルシアのミスにより、日本へ帰還するための「送還呪文」は砕け散り、あろうことか世界中の「女性エルフの肌」に張り付いてしまいます。 元の世界に戻る唯一の方法は、エルフたちの服を脱がせて肌を確認し、呪文のかけらを集めること。こうして彼らは、世界を救う勇者としてではなく、エルフを追い回す「脱がし屋」の汚名を着せられながら、愛機である74式戦車と共に前代未聞の旅に出ることになるのです。
シュールな笑いと感動のギャップ!『エルフを狩るモノたち』が面白い3つの理由
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「脱がす」ための超絶技巧とシュールな絵面 本作の最大の面白さは、「服を脱がす」というバカバカしい目的のために、主人公たちが持つ超一流のスキルが全力で無駄遣いされる点です。淳平の人間離れした格闘術、愛理の巧みな演技と言葉巧みな誘導、そして律子が操る戦車の火力。エルフを狩るためだけに全力を尽くす彼らの姿と、そのシュールな状況設定が生み出すギャップは、今読んでも色褪せない笑いを誘います。
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強烈すぎるキャラクターたちの掛け合い 単細胞で直情型の淳平、腹黒く知略に長けた愛理、常にマイペースなミリオタの律子。三者三様の現代人が織りなす容赦のない掛け合いはテンポ抜群です。さらに、自分のミスで犬に変身させられてしまった悲劇の召喚士セルシアや、戦車に憑依した幽霊の「ミケ」といった異色の仲間たちが加わり、パーティの珍道中は常に賑やか。彼らの絶妙なチームワークは本作の大きな魅力です。
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心に沁みる「人情ファンタジー」としての側面 「エルフを脱がす」というギャグ全開の設定ですが、物語の根底には温かい人間ドラマが流れています。基本は1話完結のスタイルで、旅先で出会うエルフや住人たちとのトラブルや交流を通じて、種族を超えた絆や優しさが描かれることも少なくありません。大笑いした後にふと訪れる、ホロリとくる感動エピソード。この「笑い」と「人情」のバランスの良さが、読後の爽やかな満足感につながっています。
90年代アニメ・漫画好き必見!『エルフを狩るモノたち』をおすすめしたい読者層
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90年代の深夜アニメや「電撃系」のノリが好きな人 90年代特有のカラッとした明るい作風や、勢いのあるコメディ展開は、当時のアニメや「電撃系」漫画が好きだった方にはたまらない懐かしさと面白さを提供してくれます。
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戦車や重火器がファンタジー世界で無双する設定に惹かれる人 魔法やドラゴンが存在する世界を、74式戦車や近代兵器で突破していく爽快感は本作ならでは。ミリタリー要素とファンタジーの融合にロマンを感じる方にも強くおすすめです。
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読後感の良い、完結した長編作品を探している人 本作は無印から続編の『2』まで、物語がしっかりと完結しています。伏線やキャラクターの成長を含め、長い旅路の果てを最後まで見届けられるため、一気読みできる良質な長編を探している方に最適です。