『銀河ロイドコスモX』とは?声優・関智一が放つ渾身の特撮ヒーロー漫画
『ドラえもん』のスネ夫役などで知られる人気声優・関智一が、自ら原作・企画を手掛けた特撮ヒーロー漫画です。作画は細雪純が担当しています。
本作は単なる「声優の企画モノ」の枠を大きく超え、昭和特撮への深い造詣とリスペクトが詰め込まれた本格的なヒーロー活劇です。講談社より全1巻(第1章完結)が刊行されており、関智一自身が主演を務めた特撮オリジナルビデオやドラマCDなど、メディアミックス展開を含めた広がりある世界観も魅力です。
あらすじ:地球の「水道水」を力に変える、孤独な異星人の戦い
銀河の平和な星々が、謎の軍団「ダークマター」によって侵略されたことから物語は始まります。 故郷を奪われ、唯一生き残ったサイバロイド戦士「ナンバーX」は、傷ついた体で地球へと漂着。「十文字宙(じゅうもんじ ひろし)」と名乗り、普段はとぼけた青年として地球社会に溶け込みます。
しかし、ひとたび危機が迫れば、彼は真紅のコンバットスーツを装着し、正義のヒーロー「銀河ロイドコスモX」へと変身。地球の「水道水」をエネルギー源とするユニークな設定ながら、故郷を滅ぼした軍団や地球の犯罪者「ノッカーズ」に立ち向かう、孤独で熱い闘いが描かれます。
特撮ファンの心を掴む3つの見どころ
1. 原作者の情熱が具現化した「必殺技365個」 原作者・関智一の「僕が考えた最強のヒーロー」という純粋な情熱が設定に色濃く反映されています。「必殺技が365個ある」という昭和の少年たちが夢見たような設定と、生活感あふれる「エネルギー源は水道水」というギャップが、コミカルかつ愛すべきヒーロー像を確立しています。
2. ヒーロークロスライン(HXL)によるクロスオーバー 村枝賢一らが中心となって展開したシェアード・ワールド「ヒーロークロスライン(HXL)」作品の一つであり、作中には「ジエンド」や「クロスダイバー」といった他作品のキャラクターが登場します。作品の垣根を超えてヒーローたちが共闘する展開は、特撮ファンが愛する「お祭り映画」のような高揚感を漫画で味わうことができます。
3. 漫画版ならではの重厚なシリアス展開 関智一本人が演じた特撮ビデオ版は比較的コミカルなテイストでしたが、この漫画版ではよりシリアスで重厚なストーリーが展開されます。故郷を失った悲哀や、異星人として生きる孤独。映像では表現しきれないスケールのバトルや感情描写は、漫画媒体だからこそ描けた本作の真骨頂と言えるでしょう。
本作をおすすめしたい方
- 関智一のクリエイターとしての一面に触れたい方 声優業とは異なる、ヒーローに対する並々ならぬ「愛」と「こだわり」を感じ取ることができます。
- 昭和・平成初期の王道特撮を愛する方 「変身」「必殺技」「怪人との対決」という様式美が丁寧に描かれており、懐かしくも熱い興奮を呼び覚まします。
- HXLの世界観を深めたい方 他のヒーロークロスライン作品とあわせて読むことで、物語の背景やキャラクター同士の繋がりがより鮮明になります。