90年代を代表する破天荒ファンタジー『ゴクドーくん漫遊記』とは?
『ゴクドーくん漫遊記』は、中村うさぎによるライトノベルです。1999年にはアニメ化もされた、90年代ファンタジーを語る上で外せない名作の一つです。 剣と魔法の世界を舞台にしながらも、主人公は「極悪非道」の名を冠する常識外れの冒険者。本編全13巻はすでに完結しており、その破天荒なエネルギーと予測不能な物語は、今読み返しても新鮮な驚きがあります。正義や道徳とは無縁のアンチヒーローが繰り広げる、痛快な冒険活劇です。
欲望のままに生きる!『ゴクドーくん漫遊記』のあらすじ
舞台は、剣と魔法が支配するファンタジー世界・エシャロット国。そこに住む冒険者ゴクドー・ユーコット・キカンスキーは、酒と女と金儲けのためなら手段を選ばない、まさに「傍若無人」を体現したような男です。 ある日、怪しげな老婆から「魔王を倒せば国をやる」という儲け話を持ちかけられたゴクドー。その欲望に突き動かされ、相棒である貴族の令嬢ルーベットや、謎の男ジンらを巻き込み、世界を股にかけた大冒険へと旅立ちます。世界を救うつもりなど毛頭ない男が、結果的に世界を振り回していくハチャメチャな旅路が描かれます。
今なお色褪せない!『ゴクドーくん漫遊記』が面白い3つの理由
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清々しいほどのクズ主人公 本作の最大の魅力は、主人公ゴクドーのキャラクターにあります。正義感は皆無、自分の欲望のためには平気で他人を利用し、危機に陥れることさえ厭いません。しかし、その徹底した姿勢が逆に清々しく、優等生的な主人公にはない痛快なカタルシスを読者に与えてくれます。常識をぶち壊す彼の行動力は本作ならではの持ち味です。
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個性派キャラの漫才劇 ゴクドーを取り巻く仲間たちも、一筋縄ではいかない個性派揃いです。特にお転婆な貴族令嬢ルーベットとの掛け合いは、まるで漫才のよう。互いに遠慮のない毒舌を吐き、ドタバタと騒ぎながらも、不思議な絆で結ばれていく様子は見どころの一つ。シリアスな状況でも笑いを忘れない彼らの会話劇が、物語をテンポよく牽引します。
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90年代ラノベの熱量 本作には、90年代ライトノベル特有の圧倒的な勢いとエネルギーが満ちています。世界存亡の危機というシリアスな展開さえも、キャラクターたちの強烈な個性と笑いでねじ伏せてしまうパワーがあります。理屈抜きで楽しめるエンターテインメントとして、読むだけで元気が湧いてくるような作品です。
正義の味方に飽きたあなたへ。『ゴクドーくん漫遊記』はこんな人におすすめ
- 90年代ファンタジー好きの方:『スレイヤーズ』や『魔術士オーフェン』など、あの時代の熱気あるファンタジー作品の空気が好きな人には、たまらない一作となるでしょう。
- 刺激を求める読者の方:「正義は必ず勝つ」といった予定調和な英雄譚では物足りない方に。主人公が次に何をしでかすか分からない、ハラハラドキドキの展開を楽しみたい人に最適です。
- 一気読みしたい派の方:本編全13巻がきれいに完結しているため、物語の結末までノンストップで駆け抜けることができます。まとまった時間に没頭できる作品を探している方にもおすすめです。