『グリーンヒル』作品概要:稲中・古谷実が描く、愛すべきダメ人間の巣窟
『行け!稲中卓球部』で知られる鬼才・古谷実が描く、バイクチームを舞台にした(しかしバイクはほとんど関係ない)日常ギャグ漫画です。全3巻という手に取りやすいボリュームながら、強烈なインパクトを放つ「リーダー」をはじめとした社会不適合者たちの生態を活写。完結から時を経ても色褪せない、独特のシュールな笑いと人間臭さが凝縮された良作です。
あらすじ:怠惰な大学生・関口が迷い込んだ「ぬるま湯」の正体
物語の主人公は、「超」がつくほどの怠け者大学生・関口。彼はある日、街で見かけた美女・ミドリちゃんに一目惚れし、彼女に近づきたい一心で、彼女が所属すると噂されるバイクチーム「グリーンヒル」への入団を決意します。
淡い期待を胸にチームの門を叩いた関口でしたが、そこで彼を待ち受けていたのは、美女との甘い青春ではありませんでした。そこにいたのは、ハゲでカツラ、実家が金持ちのニートという強烈な個性を持つ「リーダー(岡)」をはじめとする、社会のレールから大きく外れた男たち。バイクチームとは名ばかりの、予測不能なトラブルと奇行が繰り返される彼らの巣窟で、関口もまた、そのぬるま湯のような日常に飲み込まれていくことになります。
本作の魅力:最低だけど憎めない、古谷実ワールドの真骨頂
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圧倒的なキャラクター強度 本作の象徴とも言えるのが「リーダー(岡)」の存在です。実家が裕福なのをいいことに働かず、カツラを被り、独自の哲学で周囲を振り回すその姿は、まさに「愛すべきクズ」の極致。最低なのにどこか憎めない、その強烈な個性と数々の迷言は、一度読んだら脳裏から離れません。
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シュールな人間模様 「バイク漫画」という看板を掲げながら、実際に描かれるのは、生産性のない会話と無意味な行動を繰り返す男たちの日常です。古谷実作品特有の、底辺を生きる人間たちのリアルで滑稽なやり取りは、シュールギャグとして高い完成度を誇ります。
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全3巻の凝縮感 物語がダラダラと続くことなく、全3巻できれいに完結するため、密度が非常に高いのも魅力です。週末の暇つぶしや、一晩での一気読みに最適なボリュームでありながら、読後には不思議と爽やかな(あるいは奇妙な)余韻を残します。
おすすめの読者層
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古谷実ファンの方 『行け!稲中卓球部』や『僕といっしょ』に通じる、独特の間の悪さやシュールな笑い、そして人間臭いドラマを求めている方には、間違いなく刺さる一作です。
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日常に疲れた方 「世の中にはこんなにダメな大人たちがいるんだ」という安心感や、彼らの突き抜けたバカバカしさに触れることで、日々のストレスを笑い飛ばしたい方におすすめです。
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短時間で笑いたい方 長編大作を読む気力はないけれど、濃密な笑いを摂取してリフレッシュしたい。そんな時に、この全3巻というコンパクトさは最適です。