島本和彦が描く『根性戦隊ガッツマン』とは
声優・宮村優子が1996年にリリースした楽曲「根性戦隊ガッツマン」を原案に、島本和彦が1997年に『月刊少年エース』で発表した読切作品。『吼えろペン』と同じく島本節全開の熱血パロディ特撮漫画として、ファンの間で語り継がれる一編。完結済みで短時間で読めるため、島本和彦の過去作品をコンプリートしたい読者にも適している。
あらすじ:声優がレッド!?予算不足の戦隊ヒーローが根性で悪と戦うドタバタ活劇
ある日突然現れた悪の組織に対抗するため、根性と愛で戦う戦隊ヒーロー「ガッツマン」が結成される。そのリーダー、レッドの正体は声優の宮村優子本人。オープニング曲だけが先行して存在するという奇抜な設定から物語は始まり、1ページ目から既存の特撮作品のパロディが炸裂する。ガッツマンたちは悪の組織と戦うが、予算不足や設定の矛盾に悩まされながらも根性で立ち向かう。声優が実写で戦隊ヒーローを演じる異色の設定と、島本和彦らしいメタフィクションの笑いが作品世界へ読者を引き込む。
島本ファンに刺さる3つの魅力
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島本和彦ならではの熱血ギャグとメタフィクション:特撮作品の制作現場あるある(予算不足、設定の矛盾)を自虐と笑いに変換する技術は島本節の真骨頂。『吼えろペン』でおなじみの漫画制作の裏側ネタが、今度は特撮の世界で炸裂する。読めば思わず「あるある」と膝を打つ要素が詰まっている。
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原案・宮村優子がモデルのレッドが登場:物語の主人公レッドは本人がモデル。声優ファンにとっては本人が戦隊ヒーローを演じるという二次創作的な楽しみ方ができる。作中では声優業界のネタも散りばめられており、1990年代の声優文化を知る読者には興味深い要素が満載。
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1997年『月刊少年エース』掲載の貴重な読切:島本和彦の作品群の中でも特撮パロディという異色のジャンルに挑んだ本作は、当時の雑誌でしか読めなかった幻の一篇。完結済みで読み切りやすいため、島本和彦の過去作品をコンプリートしたいファンにとって外せない作品。短編ながら島本和彦のエッセンスが凝縮されており、初めて島本作品に触れる人にも適したエントリー作品と言える。
こんな人におすすめ
- 島本和彦ファン:『吼えろペン』や『アオイホノオ』でおなじみの熱血ギャグが全開。特撮の世界で島本節がどう料理されるのか、ファンなら楽しめる一発ギャグ作品。
- 特撮パロディ好き:既存の戦隊作品への巧妙なパロディが随所に散りばめられている。特撮ファンなら「これはあの作品へのオマージュ」とニヤリとするネタが満載。
- 声優・宮村優子のファン:楽曲が原案であり、本人がモデルのレッドが活躍する。1990年代の声優文化や宮村優子の活動を懐かしむ人に、当時の熱気を思い出させてくれる作品。