『ハイパーあんな』とは?近藤るるる初期の傑作格闘コメディ
『たかまれ!タカマル』や『天からトルテ』などで知られる鬼才・近藤るるる先生が描く、90年代を代表するドタバタ格闘コメディです。そのハイテンションなギャグとマニアックな格闘ネタは、今なお色褪せない輝きを放っています。現在は、旧版全7巻の内容に続編『新ハイパーあんな』や描き下ろしを加えた「新装版(全4巻)」として完結しており、電子書籍等で手軽に物語の最後まで一気読みが可能です。
あらすじ:高槻流格闘術の継承者は泣き虫女子高生!?
主人公・高槻杏奈は、由緒ある「高槻流格闘術」の宗家に生まれた女子高生。彼女の願いはただ一つ、「普通の女の子になりたい」ということ。しかし、その願いとは裏腹に、彼女の日常には次々と刺客が現れ、予期せぬトラブルが舞い込みます。
見た目は小柄で愛らしく、性格は極度の泣き虫。しかし、ひとたび戦闘になれば、大男をも一瞬で投げ飛ばす達人級の実力を発揮します。腹黒い親友の光恵や、高飛車なライバル・霞たちに振り回されながら、学園生活や格闘大会で最強の強さを見せつける、杏奈の受難と戦いの日々が描かれます。
魅力深掘り:ギャップ萌えの元祖?杏奈と個性派キャラのハイテンション劇
「泣き虫×最強」の愛すべきキャラクター 普段は気弱ですぐに涙目になってしまう杏奈ですが、いざとなれば無敵の強さを発揮します。この「守ってあげたくなるような可愛さ」と「圧倒的な強さ」のギャップこそが本作最大の魅力。さらに、ある条件(例えばアルコールなど)が加わると、その強さは制御不能な領域へ……。彼女の愛らしさと強さに、読者は惹きつけられずにはいられません。
近藤るるる節全開の演出 作者の得意とするマニアックな格闘技ネタと、独特のテンポで繰り出されるハイテンションなギャグは中毒性抜群です。シリアスなバトルの最中に差し込まれるシュールな笑いや、コマの隅々まで描き込まれた小ネタなど、何度読み返しても新しい発見がある濃厚なエンターテインメントに仕上がっています。
強烈なサブキャラクターたち 杏奈を取り巻くキャラクターたちも一筋縄ではいきません。とことん腹黒く杏奈を利用しようとする親友・光恵や、プライドの高いお嬢様・霞など、アクの強い面々との掛け合いは爆笑必至。しかし、そんなドタバタ劇の中にも、ふとした瞬間に描かれる人情味あふれるエピソードがあり、笑いと涙の絶妙なバランスが読者の心を掴みます。
おすすめの読者:『天からトルテ』ファンや90年代ギャグ好きに捧ぐ
- 90年代のノリが好きな人: パワフルで勢いがあり、理屈抜きで楽しめる当時の格闘コメディの空気を存分に味わいたい人に最適です。
- 近藤るるる作品のファン: 氏の代表作の一つであり、他作品とのリンクや作風の原点を感じたい人には必読の書と言えるでしょう。
- 一気読みしたい人: 「新装版」なら、本編に加え続編や描き下ろしも収録されており、全4巻で物語の最後までコンパクトに楽しめます。休日のまとめ読みにもぴったりです。