『ホワッツマイケル』とは?80年代「猫ブーム」を牽引した伝説のギャグ漫画
『ホワッツマイケル』は、漫画家・小林まことによって描かれた、80年代に社会現象となった「猫ブーム」の火付け役とも言えるギャグ漫画です。講談社より出版され、アニメやドラマなど多岐にわたるメディアミックスが展開されました。リアルな猫の生態描写と、人間のように振る舞うシュールな世界観が同居する本作は、現代に続く「猫マンガの金字塔」として評価されています。現在は新装版(全5巻)としてコンパクトにまとまっており、週末の一気読みにも適した作品です。
踊る猫・マイケルの正体は?リアルとシュールを行き来するあらすじ
物語の主人公は、どこにでもいそうな茶トラの猫「マイケル」。しかし、この作品に固定されたストーリーラインはありません。マイケルはある時は平凡な家庭の飼い猫、ある時はヤクザの愛猫、またある時はプロレスラーや逃亡者として登場します。
大林家や今林家といった飼い主との日常を描く「リアル猫パート」では、猫ならではの気まぐれさや愛らしさが描かれる一方、猫たちが人間のように会社で働き、麻雀卓を囲む「擬人化パート」も頻繁に挿入されます。前の回でとんでもない目に遭っても、次の回では何事もなかったかのように復活しているなど、ギャグ漫画ならではの自由な設定が、読者を不思議な笑いへと誘います。
なぜ『ホワッツマイケル』は面白い?「マイケルダンス」と鋭い観察眼
- ごまかしの「マイケルダンス」: 本作の代名詞とも言えるのが、マイケルが失敗した時に披露する謎の踊り、通称「マイケルダンス」です。高いところから落ちたり、獲物を取り逃がしたりした際、その気まずさを隠すために突然踊り出す姿には、独特の癖になる面白さがあります。
- 猫飼いも唸る鋭い観察眼: シュールなギャグ漫画でありながら、言葉を話さない「リアルパート」での描写は驚くほど精緻です。ふとした瞬間の表情や体の動き、飼い主に対するドライな反応など、猫と暮らしたことがある人なら「あるある」「うちの子もやる」と思わず頷いてしまう観察眼が光ります。
- 変幻自在の設定: 毎回のように設定がリセットされるオムニバス形式(コント形式)を採用しているため、常に新鮮な笑いが提供されます。ヤクザの事務所で可愛がられる回もあれば、宇宙へ飛び出すSF展開もあり、次はどんなシチュエーションでマイケルが登場するのか予測できない楽しさがあります。
猫好きなら必読!『ホワッツマイケル』はこんな人におすすめ
- 猫を飼っている人・猫好きな人: 現代の多くの猫マンガに多大な影響を与えたルーツを知りたい方に適しています。時代を超えて共感できるリアルな生態描写は、猫好きなら一度は読んでおきたい内容です。
- シュールな笑いを求めている人: 80年代特有の勢いのあるナンセンスギャグや、予想の斜め上を行く展開を楽しみたい方におすすめです。独特の「間」と世界観は、今読んでも色褪せない笑いを提供してくれます。
- 週末に一気読みしたい人: オリジナル版は全9巻ですが、新装版なら全5巻で完結しています。休日にまとめて読むのにちょうどよいボリュームで、手軽に名作コメディを楽しめます。