90年代の隠れた名作『ハンター・キャッツ』とは?
『ハンター・キャッツ』は、奇才・あろひろし先生が描く、賞金稼ぎ(ハンター)が公認された世界を舞台にした痛快アクションコメディです。全5巻という手に取りやすいボリュームながら、スリ・暗殺者・ハッカーという一癖も二癖もある美女3人組が織りなすドタバタ劇は密度濃厚。90年代作品特有のパワフルな勢いと、緻密な設定が融合した、今なお色褪せない良作です。
スリ×暗殺者×ハッカー!最強美女3人組が暴れる痛快あらすじ
舞台は、犯罪者を捕らえて賞金を得る「賞金稼ぎ」が職業として認められた近未来。一見するとファッショナブルで華やかな美女3人組チーム「ハンター・キャッツ」ですが、その実態は裏社会の超一流スキルを持つ規格外のプロフェッショナルたちでした。
伝説のスリ師の血を引くリーダー、触れるものを腐食させる「毒手」を持つ元暗殺者、そしてあらゆる電脳網を支配する天才ハッカー。彼女たちが相手にするのは、街のゴロツキから国家を揺るがすテロリスト、そして因縁の犯罪結社「四龍」まで多種多様です。シリアスになりがちなハードな世界観を、あろひろし作品ならではのギャグと勢いでコミカルに突破していく、爽快感あふれるストーリーが展開されます。
『ハンター・キャッツ』が今こそ読まれるべき3つの魅力
- 属性てんこ盛りのキャラクター: 単なる「強い女性」ではありません。伝説のスリ師の孫娘、暗殺拳の使い手、電脳の魔術師と、一人ひとりの設定が主役級に濃いのが特徴。個性が強すぎて衝突しつつも、戦闘となれば阿吽の呼吸を見せる絶妙なチームワークと、漫才のような軽快な掛け合いは見どころです。
- 90年代特有のパワフルな作画: 昨今のスタイリッシュな作画とは一味違う、画面から飛び出してきそうな熱量のある筆致が魅力です。特に、あろひろし先生が得意とするメカニックの描写や、ダイナミックなアクションシーンの描き込みは圧巻。細部までこだわり抜かれた「濃い」画面構成が、物語のテンションを底上げしています。
- 電子版限定の「描き下ろし」: 本作を今読む最大の理由がここにあります。実は紙の単行本では語られなかった「その後」のエピソードやおまけ要素が、電子書籍版には収録されています。当時のファンも知らなかった「2年後」の構想など、作品の世界観をより深く楽しめる完全版仕様となっています。
『ハンター・キャッツ』はこんな人におすすめ!全5巻完結でサクッと読める
- 90年代バディ・チームものが好きな人: 『ガンスミスキャッツ』や『ダーティペア』のような、強くたくましい女性たちが大暴れするアクションが好きなら、相性抜群です。
- あろひろし独特のノリを楽しみたい人: シリアスな設定すら笑いに変えてしまう、作者特有のギャグセンスと勢いのある展開を求めている人には、最高のアクションコメディとなるでしょう。
- 完結作を一気に楽しみたい人: 全5巻ですっきりと完結するため、長編を追いかける時間がない人にも最適。電子版の特典も含め、高い満足度で物語を読み切ることができます。