『いいでん!』とは?ファミ通で愛されたヘタレゲーマー日記の完結編
『いいでん!』は、ゲーム雑誌『週刊ファミ通』で長きにわたり連載された、みずしな孝之によるゲームエッセイ漫画です。前作『いい電子』から続くシリーズの完結編であり、全4巻で構成されています。
「ゲームは大好きだが、腕前はからっきし」という作者の等身大の視点が特徴で、攻略情報よりもプレイ中の失敗や、周囲の人々との愉快なやり取りに焦点を当てた名物連載として親しまれました。
あらすじ:漫画家・みずしな孝之が描く、編集者や猫との騒がしいゲーム生活
本作は、漫画家である作者が、編集部から送られてくる新作ゲームに挑んだり、時には取材旅行に出かけたりする日々を綴ったエッセイ漫画です。
描かれるのは華麗なスーパープレイではありません。操作がおぼつかずに序盤でつまずいたり、システムを勘違いして時間を浪費したりといった「ヘタレ」なエピソードばかり。さらに、締切を迫るだけでなく無理難題を課してくる担当編集者や、個性豊かなアシスタントたちに振り回される様子が、コミカルかつ赤裸々に描かれます。
ゲーム画面の中だけでなく、作者の周囲で起きる騒動や、愛猫との日常も本作の魅力。単なるゲーム紹介漫画の枠を超え、一人のゲーマー漫画家の日常を楽しめる作品です。
『いいでん!』の魅力と特徴
「ヌルゲーマー」視点への共感 本作の大きな魅力は、作者が圧倒的に「ゲームが下手」であることです。高難易度のステージで何度も同じミスをしたり、オンライン対戦で圧倒されたりする姿は、多くの読者にとって「あるある」と共感を覚える瞬間です。攻略サイトのような完璧さがないからこそ、友人のプレイを横で見ているような親近感があります。
キレのある自虐と編集者との掛け合い 自身の情けないプレイや生活ぶりを笑いに変える「自虐」のセンスが光ります。また、実在の編集者たちとの掛け合いはまるで漫才のよう。理不尽な要求に対する鋭いツッコミや、逆に編集者から容赦ないツッコミを受ける関係性が、読者の笑いを誘います。
2010年代前半のゲーム史としての側面 2015年に完結した本作には、当時のゲーム業界の空気がそのまま記録されています。当時話題になったハードの発売や、一世を風靡したタイトルの熱狂などがリアルタイムの視点で描かれており、今読み返すことで2010年代前半のゲーム史を振り返る資料としても楽しめます。
『いいでん!』はこんな人におすすめ
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ゲームは好きだが得意ではない人: 「自分だけが下手なわけではない」と、ゲームを楽しむ勇気をもらえます。上手くプレイできなくても、楽しんだもの勝ちだと思わせてくれる作品です。
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『ファミ通』を読んでいた世代: かつて雑誌を楽しみにしていた人には、当時の賑やかな雰囲気や独特のノリを再び味わえる一冊です。
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気楽に笑えるエッセイ漫画を求めている人: ストーリーの連続性を気にせず、どこから読んでも楽しめます。仕事や家事の合間のリフレッシュに最適です。