『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』とは?公式パロディが生んだ破天荒なギャグ漫画
『機動戦士Vガンダム』という重厚なシリアス作品を、サンライズ公認で完全にギャグパロディとして解体した異色の一冊。作者は『進め!イカロス!』などで知られることぶきつかさ。2012年にメディアワークス/角川書店から新装版が発売され、現在も入手可能な完結作品(全1巻)だ。原作ファンなら思わず二度見するようなキャラ崩壊とブラックジョークの連続が魅力で、「シリアスなVガンダムもいいけど、こんなVガンダムもアリだよな」と思わせる破天荒な内容が詰まっている。
マーベットが主役!『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』のあらすじ
物語の前提は『機動戦士Vガンダム』と同じく、ウッソ・エヴィンを中心としたリガ・ミリティアとザンスカール帝国の戦い。しかし本作の実質的な主人公は、原作ではウッソの保護者役だったマーベット・フィンガーハットだ。第1話から彼女の行動は常識を逸脱し、原作のシリアスな展開を無視した奇行で読者を置き去りにする。ウッソは翻弄され、シャクティはなぜか腹黒い小悪魔キャラに変貌、カテジナに至ってはアイドル扱いされるなど、原作のイメージを保ちつつ暴走させることで生まれるギャップが笑いを誘う。全4話構成で一気に駆け抜けるため、読後感は「なんだこれ!」という混乱と爽快感が混ざったものになる。
『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』が面白い3つの理由
-
公式パロディならではの自由奔放なギャグ: サンライズ公認だからこそ実現した、原作キャラを好き勝手に動かす痛快さが最大のポイント。原作のファンであればあるほど、キャラクターの意外な一面に笑わされる。例えば原作では控えめなマーベットが本作ではトラブルメーカーになるなど、公式だからこそ許された改変の数々がクセになる。
-
マーベットが主人公!: 原作では脇役だったマーベットが主役として大活躍。彼女の「原作では見せなかった」破天荒な性格が、読者に新鮮な衝撃を与える。原作のイメージを大切にしつつも、それをネタにしたブラックジョークのセンスは秀逸で、シリアスなVガンダムしか知らない人ほど衝撃を受けるだろう。
-
お得な収録内容: 本編4話だけでなく、ガトーやシャイニングアッガイなど他のガンダムパロディ作品も同時収録されており、ガンダムファンにはお得な一冊。ガンダムシリーズ全体をネタにしたギャグが詰まっており、1巻で様々な笑いを楽しめる。
『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』はこんな人におすすめ!
- 『機動戦士Vガンダム』ファン: シリアスな原作を笑いに変換した別視点を楽しめる。原作を知っているほどギャップが際立ち、ツボにはまること間違いなし。
- ガンダムパロディ・ブラックジョーク好き: 大人向けのブラックジョークが満載。社会風刺を含んだ笑いではなく、純粋にキャラをネタにした破天荒なギャグが好きならハマる。
- ことぶきつかさの作品ファン: 独特のノリとキャラ描写を堪能できる。作者の持ち味である、真面目な作品をギャグに変換する手腕が存分に発揮されている。
- 短編完結作品をサクッと読みたい人: 全1巻で一気読み可能。時間がないけど笑いたい、というときにぴったりのボリュームだ。