『ジャンボーグA』とは? 50年の時を超えて復活した幻のコミカライズ
円谷プロダクション創立10周年記念作品として1973年に放映された特撮テレビドラマ『ジャンボーグA』。その放送当時に『小学一年生』などで連載されていた内山まもる氏によるコミカライズ版が、テレビ放映50周年を記念して待望の単行本化を果たしました。『ザ・ウルトラマン』で知られる内山まもる氏が描いた、特撮ファンにとって貴重な一冊です。
巨大ロボットに変形するのはセスナ機!? 立花ナオキの戦いと成長
物語は、地球侵略を目論むグロース星人の攻撃により、主人公・立花ナオキが最愛の兄を失うところから始まります。悲しみに暮れるナオキの前に現れたエメラルド星人は、地球を守る力として巨大ロボット「ジャンボーグA」を託します。
本作の大きな特徴は、ナオキの愛機である「セスナ機」がロボットに変形するという斬新な設定です。「ジャン・ファイト!」の掛け声とともに空を舞うセスナが変形するシーンは、本作ならではの魅力です。さらに、愛車が変形する2号ロボ「ジャンボーグ9」も登場し、兄の仇を討つために戦うナオキの成長ドラマと、内山まもる氏によるダイナミックなメカニック描写が融合しています。
復刻版『ジャンボーグA』 3つの注目ポイント
- 単行本初収録の貴重な原稿: これまでまとまった形で読むことが困難だった連載がついに書籍化されました。同時収録の『ミラーマン』と共に、昭和特撮の歴史を埋める重要な作品を楽しめます。
- 内山まもる氏が描く、迫力のアクション: ヒーロー漫画の第一人者である著者が、その実力を遺憾なく発揮していた時期の作品です。昭和特撮特有の熱量を紙面に写し取ったような、迫力あるバトルシーンやキャラクターの表情が描かれています。
- 資料的価値の高い「プロトタイプ」も網羅: 本書には、テレビ放送版とは設定やデザインが異なる「プロトタイプ版」も収録されています。制作過程の試行錯誤が垣間見える内容は、特撮史の資料としても読み応えがあります。
昭和特撮ファン必携! 本作はこんな人におすすめ
- 昭和特撮ヒーローを愛する人: 1970年代特撮作品が持つ独特の熱気や勧善懲悪のストーリーライン、そして「変身」への憧れを再確認したい方に最適です。
- 内山まもる先生のファン: 『ザ・ウルトラマン』などで多くの読者を魅了した、劇画タッチの力強い線とドラマチックな構成を存分に堪能できます。
- 歴史的価値のある作品をコレクションしたい人: 長らく入手困難だった作品を、手元に残せる良い機会です。