『こいこい7』とは? アニメ版「メガロ」とは一線を画す原作漫画の真実
2005年のアニメ化で、そのカオスで突き抜けた作風から「メガロ」という通称で一部に熱狂的なファンを持つ『こいこい7』。しかし、もりしげ氏による原作漫画(全9巻完結)は、アニメ版のイメージとは正反対の「重厚でシリアスなSFアクション」として評価されています。アニメのノリを期待すると良い意味で裏切られる、その真実の姿を解説します。
『こいこい7』のあらすじ:サイボーグ少女たちと挑む過酷な運命
五光学園に転校してきた平凡な高校生・田中哲朗。彼は、自分を守るために結成された6人の美少女戦隊「こいこい7」と共同生活を送ることになります。一見すると、ドタバタなハーレムラブコメディのように幕を開ける本作。
しかし、物語はすぐにその残酷な本性を現します。彼女たちは全員、過去に一度命を落とし、機械の体を得て蘇ったサイボーグ少女たちでした。哲朗の父が仕組んだ世界の命運を賭けた戦いと、逃れられない宿命。学園生活の裏側で進行するシリアスなドラマは、やがて救いのないハードな展開へと突き進んでいきます。
ここが凄い!『こいこい7』が「怪作」と呼ばれる3つの理由
- アニメ版視聴者への裏切り: アニメ版しか知らない人が原作を読むと、そのギャップに驚かされることでしょう。明るくハイテンションなアニメ版に対し、原作は「ガチシリアス」な緊張感が全編を貫いています。同じキャラクター、同じ設定でありながら、全く異なる読後感を与えるこの二面性こそが本作の大きな特徴です。
- 「死」と隣り合わせの少女たち: もりしげ氏特有の可愛らしい萌え絵柄で描かれますが、彼女たちが背負うのは「身体的な欠損」や「過去のトラウマ」といった重い現実です。単なる美少女キャラクターとしてではなく、常に死と隣り合わせの過酷な運命を生きる人間としてのドラマが深く描かれています。
- 容赦のないハードな展開: 物語は後半に進むにつれ、そのハードSFとしての色合いを濃くしていきます。可愛い絵柄に油断している読者を突き放すような、容赦のない展開と衝撃の結末。生半可な覚悟では読み進められない、「鬱展開」とも評されるほどの重厚なストーリーが待ち受けています。
『こいこい7』はこんな人におすすめ! ギャップを楽しめる読者へ
- アニメ版しか知らない人: 「あのカオスなアニメの原作が、まさかこんな話だったとは」という驚きは、アニメ視聴者だけの特権です。ぜひ原作の真実に触れてみてください。
- 『花右京メイド隊』等のファン: もりしげ作品のファンであれば、作者特有のフェティシズムと、可愛さと残酷さが同居する独特のストーリーテリングを存分に楽しめるはずです。
- 「鬱展開」や「ハードSF」耐性がある人: 可愛いキャラクターが過酷な運命に翻弄されるギャップや、悲劇的な物語がもたらすカタルシスを好む方には、強くおすすめできる一作です。