『この胸いっぱいの愛を』とは?映画・小説とは異なる感動の結末
SF作家・梶尾真治(原作)と河丸慎(作画)による『この胸いっぱいの愛を』。映画『黄泉がえり』の原作者としても知られる梶尾真治の物語を、実力派の河丸慎が漫画化した作品です。 本作は映画や小説などメディアミックス展開されましたが、漫画版には独自の展開と解釈が込められています。全1巻というコンパクトな構成の中に凝縮された、切なくも温かいタイムスリップ・ラブストーリーを紹介します。
あらすじ:20年前の故郷へ…死の運命にある初恋の人を救えるか
物語の主人公は、30歳の鈴谷比呂志。出張で久しぶりに故郷を訪れた彼は、ふとしたきっかけで20年前の世界へとタイムスリップしてしまいます。 そこで彼を待っていたのは、懐かしい昭和の風景と、病気によって若くして亡くなる運命にある初恋の少女・和美との再会でした。
「彼女を死の運命から救いたい」——。 かつては為す術もなく失ってしまった大切な人を守るため、比呂志は未来の記憶を頼りに、過酷な運命へと立ち向かいます。大人の中身を持ったまま送る「二度目の青春」。しかし、過去を変えることには予想外の代償が待ち受けていました。彼が選び取る未来とは、一体どのようなものなのでしょうか。
色褪せない『この胸いっぱいの愛を』3つの魅力
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漫画版独自のストーリー展開 本作の大きな特徴は、映画版や小説版とは異なる独自のストーリー展開が用意されていることです。それぞれのメディアで描かれる「愛の形」や「結末」は微妙に異なります。他のメディアに触れたことがある人でも、漫画版ならではの結末を通して物語の新たな深さを味わうことができます。
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繊細な心理描写とリアリティ 作画を担当する河丸慎先生の繊細なタッチが、SFファンタジーという設定にリアリティを吹き込んでいます。運命に翻弄される登場人物たちの表情や、言葉にならない切ない心理描写は秀逸。読む人の胸を締め付け、物語への没入感を高めてくれます。
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1巻完結の密度と読後感 全1巻で完結するため、まるで一本の良質な映画を観終わったような、心地よい読後感が得られます。SF的なギミックと王道のラブストーリーが見事に融合しており、中だるみすることなく一気にクライマックスまで駆け抜ける構成力は、短時間で深い感動を味わいたい方に最適です。
タイムリープや純愛ものが好きな人に
本作は以下のような方にとくにおすすめです。
- 『黄泉がえり』や『時をかける少女』のファン 過去と現在が交差する不思議な世界観や、運命に抗おうとする切ないSFストーリーが好きな方の心に響く作品です。
- 短時間で物語に浸りたい人 「長編漫画を読む時間はないけれど、しっかりと物語に浸りたい」「心をリセットしたい」という方に、この全1巻の物語は適しています。
- ピュアな恋愛漫画を読みたい人 過去に戻ってでも守りたいという、ひたむきで純粋な愛の物語。計算のない真っ直ぐな想いに触れたい読者におすすめの一作です。