『もしかしてヴァンプ』とは? 90年代LaLaを彩った伝説の吸血鬼ラブコメ
『もしかしてヴァンプ』は、数々のコメディ作品で知られる橘裕先生による、吸血鬼と女子高生のドタバタな日常と恋を描いたファンタジーラブコメディです。『LaLa』(白泉社)の黄金期を支えた名作の一つであり、その明るくも切ない世界観は、完結から時間が経った現在でも根強い人気を誇っています。
現在配信されている電子書籍版(文庫版ベース)は全5巻で完結しており、物語の始まりから結末までを一気に楽しめるボリューム感も魅力です。週末の読書タイムや、あの頃の懐かしい作品にもう一度触れたい時に、安心して手に取れる良質なシリーズです。
ホラー嫌いの最強女子×一途な吸血鬼! 『もしかしてヴァンプ』のあらすじ
物語の主人公は、幼少期のトラウマが原因で「ホラー」や「オカルト」が大嫌いな女子高生・谷口茉理(たにぐち まり)。しかし彼女はただ怖がるだけの少女ではありません。合気道や柔道の有段者であり、物理的な戦闘能力においては学内でも最強クラスの実力を持っています。
そんな彼女のクラスに、ある日、絶世の美少年・穂高薫(ほだか かおる)が転校してきます。一見すると完璧な王子様のような薫ですが、その正体はなんと本物の吸血鬼。しかも彼は茉理に一目惚れし、彼女の「ホラー嫌い」を知りつつも健気に、そして猛烈にアプローチを繰り返します。
茉理を狙う他の吸血鬼や、薫の一族が抱える事情に巻き込まれながらも、持ち前の明るさと腕力で困難を突破していく茉理。最初は薫を「恐怖の対象」として毛嫌いし、物理攻撃で撃退していた彼女も、彼の誠実さと優しさに触れ、種族を超えた絆を育んでいきます。
笑って泣ける! 本作が名作として愛され続ける3つの魅力
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「守られる」だけじゃない! 物理最強ヒロインの爽快感 少女漫画のヒロインといえば「守られる存在」というイメージが強かった時代にあって、自らの拳で運命を切り開く茉理の姿は非常に画期的でした。襲い来る敵(吸血鬼など)を合気道で投げ飛ばすその強さは見ていて爽快です。それでいて、ふとした瞬間に見せる乙女心とのギャップが、読者の心を掴んで離しません。
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橘裕ワールド全開! 軽快なギャグとシリアスの絶妙なバランス 橘裕先生の作品特有の、テンポの良い会話劇とドタバタギャグは本作でも健在です。しかし、ただ笑えるだけでなく、吸血鬼という種族が背負う悲しい宿命や、家族愛といったシリアスなテーマが物語の根底に流れています。爆笑していた次のページで涙腺を刺激される、その緩急の付け方が絶妙で、物語の世界に深く引き込まれます。
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読後感最高! 全5巻できれいにまとまるハッピーエンド 長すぎず短すぎない構成の中で、キャラクターたちの成長や関係性の変化が丁寧に描かれ、伏線もしっかりと回収されます。物語はきれいなハッピーエンドへと収束していくため、読み終わった後に温かい気持ちになれること間違いなしです。「いい物語を読んだ」という満足感をしっかりと感じさせてくれる良作です。
『もしかしてヴァンプ』はこんな人におすすめ!
- 90年代の白泉社・LaLa作品の独特な温かい雰囲気が好きな人 コメディとシリアスが同居する、あの独特の空気感を存分に味わえます。
- ナヨナヨした主人公が苦手で、強いヒロインが活躍するラブコメを読みたい人 自分の足で立ち、戦うヒロインの姿に元気をもらえます。
- ドロドロした展開よりも、笑って泣けて最後は幸せになれる作品を探している人 読後感の良さは保証付きです。安心して物語に没頭できます。