『わが子・スーパーマン』作品概要
作者と基本情報
『わが子・スーパーマン』は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)が1972年に発表した読み切り短編漫画です。小学館より刊行され、全1巻で完結しています。『ドラえもん』や『パーマン』などの明るい作品で知られる作家が描く、一風変わったヒーロー物語です。
あらすじ(ネタバレなし)
夕日台で連続して発生する通り魔事件。犯人は子供のように小柄で怪力を持ち、空中から現れるという。主人公の父親は、事件発生時にいつも自分の息子の姿が見えないことに気づき、ある疑念を抱きます。彼は息子を尾行し、驚くべき事実を目の当たりにします。父親は「正義」とは何か、親としてどうすべきか深く悩むことになります。
作品の魅力
本作は、1972年という早い時期に「ヒーローの行動原理と社会との摩擦」を描いた先駆的な作品です。無垢な子供が「正義」を信じるあまり、その行動が周囲を傷つけてしまう皮肉。そして、それに気づいた父親の葛藤が読者の心を打ちます。コミカルな設定から一転、深いテーマへと引き込む構成は、藤子・F・不二雄のSF短編の真骨頂と言えるでしょう。
こんな人におすすめ
- 藤子・F・不二雄のファンで、『ドラえもん』などとは違う作風に触れたい方
- ヒーローもののダークサイドについて考えてみたい方
- 短編でしっかりと練られたストーリーを読みたい方
完結済みの読み切りで短時間で読めるため、藤子・F・不二雄のSF短編への入門としても最適です。現在はBookLive!などで電子書籍として購入可能。『藤子・F・不二雄 SF短編コンプリートワークス』にも収録されています。