『熱風海陸ブシロード The Rising』全4巻|アニメ版とは異なる「幻の原点」
本作は、2013年に放送されたTVアニメ版以前に企画・連載された、いわゆる「旧設定」に基づく完全オリジナルストーリーです。『魔法少女リリカルなのはViVid』などで知られる藤真拓哉氏が作画を担当。一度は休止となった壮大なメディアミックス企画の初期構想が色濃く反映されており、アニメ版とは異なる主人公と歴史を辿る「もう一つのブシロード」として描かれた全4巻の完結作です。
亡国の王子と逃亡者の少女。新大陸「海陸」を駆ける王道戦記
小惑星の衝突により旧大陸が毒に覆われ、海面低下によって現れた新大陸「海陸」が舞台。人々は限られた土地を巡って争い、群雄割拠の戦国時代へと突入していました。
物語は、公国トウライの王太子カズサ=シンが、逃亡者の少女ヒカゲと運命的な出会いを果たすところから始まります。国を追われたシンは、旧時代の遺産である巨大人型兵器「アスラ」を駆り、乱世を統一するための戦いへと身を投じていきます。アニメ版のアメやスオウではなく、シンとヒカゲを中心とした、王道の貴種流離譚とボーイ・ミーツ・ガールが展開されます。
本作ならではの3つの魅力:旧設定と美麗作画の融合
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【幻の旧設定】アニメ版とは異なる重厚なストーリーライン 最大の特徴は、アニメ化された設定とは異なる世界線を描いている点です。主人公がカズサ=シンであることや、彼を取り巻く状況、登場人物の役割などがアニメ版とは大きく異なります。「もしもこちらの設定で物語が進んでいたら」というパラレルワールド的な面白さと、初期構想ならではの熱量が凝縮されています。
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【美麗作画】藤真拓哉氏によるキャラクターとメカニック描写 作画は人気イラストレーター・漫画家の藤真拓哉氏が担当。氏の持ち味である華やかで可愛らしいキャラクターデザインは健在です。さらに本作では「アスラ」などの巨大人型兵器や、機動城塞フソウといったメカニック描写が極めて緻密かつ迫力満点に描かれており、美少女と重厚なメカのコントラストが画面に独特の華を添えています。
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【完結済み】メディアミックスの歴史を刻む全4巻 本作は全4巻できれいに完結しており、物語の結末までを一気に楽しむことができます。紆余曲折あったプロジェクトの中で、「こういう作品を作りたかった」という当時の制作陣の初期衝動が保存されています。メディアミックスプロジェクトの歴史を知る上でも、資料的価値の高い作品です。
おすすめの読者層
- 2013年アニメ版の視聴者: アメとスオウの物語とは異なる「もう一つの歴史」に新鮮な驚きを感じられるはずです。
- 藤真拓哉氏のファン: 魅力的なキャラクターたちが過酷な運命に立ち向かう姿や、気合の入ったメカアクションシーンは必見です。
- SF戦記好き: 亡国の王子が再起を図る展開や、少年と少女の出会いから始まる冒険といった王道を、独特のSF設定で楽しみたい方に最適です。