『のんのんばあとオレ』作品概要
水木しげるの少年時代を描いた自伝的漫画。昭和初期の鳥取県境港を舞台に、住み込みのお手伝い「のんのんばあ」から妖怪の話を聞きながら、豊かな自然の中で精霊や妖怪と共に過ごす日々が綴られる。講談社より全2巻で完結しており、NHKでドラマ化されたほか、アングレーム国際マンガフェスティバル最優秀作品賞を受賞している。
あらすじ(ネタバレ最小限)
学校では居眠りばかりの少年・茂(しげる)は、のんのんばあの語る妖怪の世界に夢中になる。ある日、病気療養のために訪れた少女・千草と出会い、彼女のために十万億土の絵を描くことになる。第1巻では千草との交流と別れ、第2巻では人買いに売られる運命の少女・美和との出会いと別れ、そしてガキ大将としての成長が描かれる。
本作の魅力
妖怪たちとの不思議な出会い ベトベトさん、小豆はかり、ぬりかべなど、水木しげるおなじみの妖怪たちが続々登場。妖怪好きなら見逃せない要素だ。
昭和の原風景とノスタルジー 今は失われた自然豊かな田舎の暮らしと、子供たちの冒険が微笑ましい。読み終えた後に懐かしさと温かさが残る。
心温まる人間ドラマ のんのんばあの優しさ、千草や美和との儚い交流が静かに胸を打つ。派手な演出はなくとも、情感豊かな描写が読者の心に残る。
こんな人におすすめ
- 水木しげるファン
- 妖怪や昔話が好きな人
- ノスタルジックな物語を求めている人
- 子供時代の思い出に浸りたい大人
全2巻で完結しているため、一気読みで水木少年の世界に浸れる。水木しげるの原点を知るうえでも欠かせない一作であり、時代を超えて愛される名作である。