『ぷりぷり県』とは? 吉田戦車が描く「架空の故郷」
『伝染るんです。』で不条理ギャグを確立した吉田戦車による、伝説の「都道府県民ギャグ」漫画です。全5巻で完結しています。 日本地図のどこにあるのか誰も知らない架空の「ぷりぷり県」を主題に、誰もが持つ「郷土愛」や「お国自慢」を吉田戦車流のナンセンスで描き出した作品です。
あらすじ:謎の県民・つとむの東京サバイバル
物語の主人公は、「ぷりぷり県」から東京の商社に就職した青年・つとむ。彼は都会に染まることなく、常に県名物の「県ずきん」を被り、故郷への深い愛を胸に日々を過ごしています。
彼の周囲には、静岡のうなぎパイや山口のフグといった実在する名産品を誇る他県出身の同僚たちが立ちはだかります。彼らに対し、つとむは「ぷりぷり県」独自の謎文化や特産品を武器に応戦。不毛なマウント合戦と、読者を強引に納得させる「架空の県民性」が織りなす、シュールな東京生活が描かれます。
本作の魅力:色褪せない「お国自慢」の破壊力
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緻密な「架空の郷土史」設定 本作の特徴は、実在しそうで絶対にしない特産品や行事の数々です。「トリモドキ」や「ガガーリン弁当」、さらには夜空を彩る「男花火」など、異常なまでに作り込まれた架空の文化が登場。その詳細な設定が、読者を不思議なリアリティのある世界へと引き込みます。
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吉田戦車節全開のキャラクターたち つとむを取り巻く人物たちも個性的です。名前に「む」がつく部下を極端に贔屓する本部長や、帰省するたびに30kgも太って戻ってくる秘書など、一度見たら忘れられないアクの強いキャラクターたちが物語を彩ります。
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「お国自慢」をナンセンスに昇華 「自分の出身地をバカにされたくない」という心理は普遍的なものです。本作は、誰もが知る47都道府県の「あるある」ネタを、架空の県というフィルターを通すことで笑いに変えています。テーマが普遍的であるため、時代を問わず楽しめる面白さがあります。
こんな人におすすめ
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吉田戦車の世界観に浸りたい人 『伝染るんです。』に通じる、独特の不条理でシュールな笑いが好きな方に最適です。
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県民性ネタや出身地トークが好きな人 地元ネタで盛り上がるのが好きな方や、バラエティ番組の「県民性」特集を楽しめる方は、ニヤリとできるポイントが満載です。
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短期間で完結作を読みたい人 全5巻という手軽なボリュームで、スキマ時間の一気読みに適しています。2017年の関連作『忍風!肉とめし』と併せて読むことで、より深い世界観を堪能できます。