『リモート』とは? ドラマ化もされた天樹征丸原作の先見的ミステリー
『リモート』は、『金田一少年の事件簿』で知られる天樹征丸が原作、こしばてつやが作画を担当し、2002年に深田恭子と堂本光一の主演でドラマ化もされたミステリー漫画です。「引きこもりの天才刑事が、携帯電話を通じて現場の刑事に指示を出し事件を解決する」という設定は、当時としては非常に斬新であり、リモートワークが普及した現代をまるで予見していたかのような先見性があります。全10巻で完結しており、週末の一気読みにも最適なボリュームです。
あらすじ:引きこもり天才警視×パシリ婦警の「遠隔捜査」
ある悲劇的な事件で恋人を失ったショックから、自宅の地下室に引きこもり続けている天才警視・氷室光三郎。そんな彼の手足となって働くことを命じられたのは、寿退社を間近に控えたドジな婦警・彩木くるみでした。
氷室は現場には一切足を運ばず、携帯電話の画面越しに現場の状況を把握し、冷徹なまでの推理力で捜査を指揮します。一方のくるみは、氷室の無理難題な指示に振り回され、恐怖に震えながらも、凶悪かつ猟奇的な事件の最前線に立つことになります。
決して姿を見せない「リモート探偵」と、現場で体を張る「パシリ婦警」。反発しあいながらも奇妙な信頼関係を築いていく二人は、やがて氷室の過去に深く関わる宿敵「スネイル」との壮絶な対決へと巻き込まれていきます。
『リモート』が面白い3つの理由:本格トリックと凸凹コンビの魅力
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時代を先取りした設定と本格ミステリー ガラケーの画像や音声のみを頼りに、安楽椅子探偵のように推理を展開するスタイルは、今読んでもスリリングで新鮮です。原作者・天樹征丸ならではの、読者の予想を裏切る巧妙なトリックや伏線回収も健在で、本格ミステリーファンを唸らせる読み応えがあります。
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クールな氷室とドジな彩木のギャップ 地下室から淡々と冷酷な指示を出す氷室と、文句を言いながらも必死に現場を駆け回る彩木。この凸凹コンビのコミカルな掛け合いが、時に目を覆いたくなるような猟奇的事件の緊張感を和らげる絶妙なスパイスとなっています。二人のじれったい関係性の変化も見どころの一つです。
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全10巻完結で描かれる「真実」 物語は、氷室の因縁の相手である「スネイル」との決着まで、中だるみすることなく一気に展開します。ドラマ版とは異なる設定や、原作漫画ならではのよりダークで衝撃的な真実が用意されており、最後までハラハラドキドキさせられる完成度の高いサスペンス・ストーリーとなっています。
『リモート』はこんな人におすすめ! 金田一好きや一気読み派へ
- 『金田一少年の事件簿』ファン 樹林伸(天樹征丸)作品特有の、不気味な「怪人」の存在や、物理トリックと心理描写が絡み合うミステリーが好きな方には特におすすめです。
- サスペンスとラブコメを両立させたい人 手に汗握る猟奇殺人のサスペンス要素と、反発しあう男女バディの微糖なラブコメ要素の両方を楽しみたいという欲張りな方にも満足いただける一作です。
- 週末に名作を一気読みしたい人 全10巻という長さは、休日に集中して物語の世界に没頭し、結末まで駆け抜けるのにちょうど良いボリュームです。読み終えた後に心地よい充実感を味わえます。