『ウルトラB』とは?藤子不二雄Ⓐが描く、少し毒のあるSFギャグの名作
『ウルトラB』は、「忍者ハットリくん」や「怪物くん」などで知られる藤子不二雄ⒶによるSFギャグ漫画です。1980年代後半にはテレビアニメ化や映画化もされ、当時の子供たちを楽しませました。宇宙からやってきたサングラス姿の超能力赤ん坊・UB(ユービー)が巻き起こす騒動を描いた本作は、藤子Ⓐ作品特有のブラックユーモアとナンセンスな笑いが凝縮された一作。全11巻で完結しており、昭和の懐かしい空気感と共に、その独特な世界観を一気に楽しむことができます。
宇宙から来た赤ん坊が大暴れ!『ウルトラB』のあらすじ
物語は、平凡な小学生・ミチオが裏山で不思議な光を目撃するところから始まります。そこで発見したのはUFO、そして中から現れたのは、真っ黒なサングラスをかけ、言葉は話せないものの態度は一人前の謎の赤ん坊でした。
「UB」と名付けられたその赤ん坊は、念力や透視能力を自在に操る超能力者。ミチオの家に強引に居候することになります。ミチオの平和な日常は一変し、UBの超能力が引き起こす予測不能なトラブルと、ライバルや個性的なクラスメイトたちを巻き込んだ、奇妙で賑やかな共同生活が幕を開けます。
『ウルトラB』が大人になった今こそ面白い3つの理由
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「ドラえもん」とは一味違うブラックユーモア 不思議な同居人が能力で助けてくれるという構図は王道ですが、本作には藤子Ⓐ作品ならではの「毒」が含まれています。UBは単なる便利な助っ人ではなく、時には自身の欲望のために能力を使ったり、理不尽な悪意に対しては容赦ない「制裁」を加えたりします。このピリリと辛いスパイスが、大人の読者にも刺さる痛快さを生み出しています。
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生意気だけど憎めないUBのキャラクター サングラスをかけ、赤ん坊とは思えないふてぶてしい態度を取るUBですが、その振る舞いが実にチャーミングです。ミチオを振り回しながらも、ふとした瞬間に見せる絆や、赤ん坊らしい無邪気さが絶妙なバランスで描かれています。「生意気なのに可愛い」というアンビバレントな魅力は、一度読むとクセになるでしょう。
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アニメ版との違いと完結までの物語 多くの方が記憶しているアニメ版とは異なる、原作漫画ならではの展開も大きな見どころです。映画の原作となった長編エピソードが含まれているほか、物語はきっちりと完結を迎えます。藤子作品らしい、笑いの中にふと訪れる叙情的なエンディングまで、余すことなく味わえます。
『ウルトラB』はこんな人におすすめ
- 藤子不二雄Ⓐファンのあなた 「笑ゥせぇるすまん」のようなブラックな笑いや、「怪物くん」のようなキャラクターの個性を愛する方に最適です。藤子Ⓐイズムが全編に溢れています。
- 昭和レトロな空気に浸りたい人 作中に広がる昭和の町並みや子供たちの遊び、そしてドタバタ劇の持つエネルギーは、懐かしさと共に新鮮な高揚感を与えてくれます。
- 名作を一気読みしたい人 全11巻という長すぎず短すぎないボリュームは、休日の読書にぴったりです。完結済みの名作を一気に駆け抜ける満足感を味わってください。