2024年、電子書籍で復活。伝説のギャグ漫画『ウルトラ忍法帖』とは
2018年の配信停止から長い沈黙を破り、2024年秋、ついに電子書籍として復活を遂げた御童カズヒコ氏の『ウルトラ忍法帖』。かつて『コミックボンボン』で連載され、ウルトラマンを忍者にアレンジするという大胆な設定と卓越したギャグセンスで、平成16年度講談社漫画賞(児童部門)を受賞した名作です。現在、全巻が再び楽しめるようになっています。
ウルトラマンが忍者に?『ウルトラ忍法帖』のあらすじ
物語の舞台は、人間とウルトラ戦士たちが共存する平和な「鶴亀の国」。この国の平和を守るために結成された正義の忍者組織「ウル忍」と、世界征服を企む悪の組織「朧党(おぼろとう)」との抗争が描かれます。
一見すると王道のヒーロー活劇のようですが、その実態は徹底したドタバタギャグ漫画です。主人公たちの胸にあるカラータイマーが実は「炊飯器」であったり、正義の味方とは思えないほど怠惰で欲望に忠実だったりと、原作の設定を良い意味で裏切る展開が続きます。敵味方入り乱れてのボケとツッコミの応酬が、本作の大きな特徴です。
ギャグだけではない。『ウルトラ忍法帖』が愛され続ける3つの理由
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待望の電子書籍復活: 本作は長らく電子書籍ストアでの配信が停止しており、読むには古本を探すしかない入手困難な状態が続いていました。しかし2024年、ファンの要望に応える形でついに配信が再開。かつての読者が再会を懐かしむだけでなく、新規読者がシリーズを一気読みできる環境が整いました。
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原作のイメージを覆すキャラクターたち: 本作の魅力の一つは、原作の威厳をかなぐり捨てた親しみやすいキャラクターたちです。主人公の「マン」は最強の力持ちながらバカで食いしん坊、赤いボディの「セブン」は個性派揃いのメンバーに振り回される苦労人、そして頼れる隊長のはずの「ゾフィー」は度を超えたスケベ親父として描かれています。その強烈な個性が、作品をよりユニークなものにしています。
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シリアス長編との絶妙な温度差: 基本は1話完結のギャグですが、時折挿入される「長編シリアスパート」の完成度が非常に高いことでも知られています。「荒神流編」や「虓魔王編」などでは、普段のおふざけが嘘のように、命を懸けた熱いバトルと友情ドラマが展開されます。ギャグ漫画だと思って読んでいると不意に胸を打たれる、その「温度差」こそが本作が名作と呼ばれる所以です。
コミックボンボン世代必見、こんな人におすすめ
- 当時の熱狂をもう一度味わいたい方: かつて『コミックボンボン』で連載を追っていた世代の方へ。大人になった今読み返しても、そのギャグセンスは健在です。懐かしさと共に、当時は気づかなかった新たな発見があるはずです。
- ウルトラマンシリーズのファン: 「ウルトラマンのパロディ」として楽しめる、心の広い特撮ファンにおすすめです。元ネタを知っているからこそ笑える小ネタも満載です。
- 「笑い」と「熱血」を同時に摂取したい方: 大いに笑った直後に、シリアスな展開で胸を熱くさせる。そんな感情の振れ幅を楽しみたい方に最適です。カタルシスのある読書体験が得られます。