『バイオレンスジャック』とは? 永井豪キャラ総出演のバイオレンス巨編
巨大地震により本州から分断され、無法地帯と化した関東を舞台に描かれる、永井豪漫画の代表作の一つです。『デビルマン』の正統な流れを汲むとされる本作は、構想数十年を経て完結した壮大なサーガでもあります。暴力が支配する世界で繰り広げられる重厚な人間ドラマは、OVA化もされるなど多くのファンを魅了し続けています。
あらすじ:無法地帯・関東で繰り広げられるサバイバル
突如発生した巨大地震「関東地獄地震」により、関東地方は本州から物理的に分断され、孤立した陸の孤島と化しました。秩序は崩壊し、暴力だけが全てを支配する弱肉強食の荒野。人々が絶望的なサバイバルを強いられる中、瓦礫の山から一人の巨人が姿を現します。
その名は「バイオレンスジャック」。 巨大なジャックナイフを振るい、悪を断つ彼は、弱者の救世主なのか、それとも破壊の化身なのか。関東を牛耳る魔王「スラムキング」との因縁、そして極限状態で剥き出しになる人間の業。謎多き巨人ジャックの戦いが、荒廃した世界で幕を開けます。
ここが面白い! 伝説と呼ばれる3つの理由
豪華スターシステム 本作最大の特徴は、永井豪作品のキャラクターたちが「スターシステム」として総出演している点です。『マジンガーZ』の兜甲児や『ハレンチ学園』の面々、『キューティーハニー』などが、本来の作品とは異なる、時に意外な役柄で登場し、物語を彩ります。
デビルマンとの繋がり 単なるバイオレンスアクションにとどまらず、物語の根底には名作『デビルマン』との深い関わりが隠されています。読み進めるうちに明かされていく世界の秘密と、その壮大な着地点は、漫画史に残る衝撃的な展開として知られています。
元祖ポストアポカリプス 『北斗の拳』や『マッドマックス』といった名作に先駆けて描かれた、荒廃した世界の描写は圧巻です。文明が滅び、力こそが正義となった世界で懸命に生きる人々の姿は、ポストアポカリプス作品の原点とも呼べるリアリティと迫力を持っています。
『バイオレンスジャック』はこんな人におすすめ
『デビルマン』を読んで衝撃を受けた人 あの衝撃的なラストの「その後」に何があるのか。永井豪が描こうとした魂の物語の続きを目撃したい方にとって、本作は避けて通れない一作となるでしょう。
永井豪作品のファン 手塚治虫のスターシステムのように、お馴染みのキャラクターたちが作品の垣根を超えて共演する「お祭り感」は、ファンにとって堪らない魅力です。作家人生をかけた壮大なサーガを堪能できます。
世紀末バイオレンスアクションが好きな人 極限状態に置かれた人間たちのドラマや、荒野を舞台にしたハードなサバイバルアクションを求めている方なら、その圧倒的な熱量に間違いなく引き込まれるはずです。