『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』とは?伝説のSF傑作を全1巻で追体験
「アドベンチャーゲームの金字塔」として語り継がれる伝説的SF作品を、まりお金田氏が全1巻でコミカライズした本作。1996年の原作発売から四半世紀を超え、2019年にはTVアニメ化も果たした名作の原点がここにあります。膨大な物語のエッセンスが凝縮されており、その深淵な世界観に触れるための最適な入門書と言えるでしょう。
あらすじ:並列世界を渡り歩く、有馬たくやの孤独な旅路
主人公・有馬たくやは、歴史学者であった父を事故で亡くし、虚無感の中で日々を過ごしていました。そんな彼の元にある日、死んだはずの父から「謎の装置」と「父の生存を示唆する手紙」が届きます。半信半疑のまま指示された場所へ向かうと、そこには傷つき倒れた裸の少女が。しかし、彼女はたくやの目の前で跡形もなく消滅してしまいます。
直後、大切な家族の命を狙う危機が迫り、絶体絶命の瞬間、たくやは手にした装置――並列世界構成器「リフレクターデバイス」を起動します。それは、いくつもの分岐する時間を渡り歩き、父が遺した「400年周期の仮説」の真実と、自身の出生に隠された運命に立ち向かう、果てしない旅の始まりでした。
ここが凄い!漫画版『YU-NO』が持つ3つの魅力
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緻密なSF設定「事象科学」 本作の核となるのは、物理学や哲学を巧みに融合させた独自の並列世界論「事象科学」です。「時は可逆、歴史は非可逆」という概念に基づき、無数の分岐を繰り返す物語は、単なるループものに留まらない知的好奇心を刺激します。
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伝説のシナリオを凝縮 90年代のゲームシーンに衝撃を与えた菅野ひろゆき氏の傑作シナリオを、1冊のコミックとして再構成。重厚な人間ドラマや伏線回収の妙など、原作の魅力を損なうことなく、スピード感あふれる展開で物語の核心へと迫ります。
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まりお金田氏による作画 近年のリメイク版とは異なる、原作発売当時の空気感を感じさせるキャラクターデザインが魅力です。まりお金田氏の繊細かつノスタルジックなタッチで描かれるヒロインたちは、往年のファンから新規読者までを強く惹きつけます。
『YU-NO』はこんな人におすすめ!SF・ループもの好き必見
- SF・タイムトラベル作品が好きな人 物理法則に基づいた緻密な設定や、時間移動に伴うサスペンス、そして最後に明かされる真実に魅力を感じる方に最適です。
- 短時間で名作のあらすじ・雰囲気を確認したい人 原作ゲームは膨大なボリュームを誇りますが、本作なら全1巻でそのエッセンスを把握可能。歴史に名を残す名作の「凄さ」を手軽に知りたい人におすすめです。
- リメイク版やアニメ版から入ったファンに 近年のメディアミックスで作品を知った方にとって、初期コミカライズ版は貴重な資料です。当時の空気感を纏った物語の解釈を楽しむコレクションとしても価値ある1冊です。