『でろでろ』とは?押切蓮介が描く「物理除霊」ホラーギャグの傑作
『ハイスコアガール』や『ミスミソウ』などで知られる奇才・押切蓮介先生の初期代表作であり、ホラーギャグ漫画として独自の立ち位置を築いた作品です。全16巻(新装版全8巻)で完結しており、その世界観は今なお多くのファンに愛されています。
本作最大の特徴は、通常なら恐怖の対象である幽霊や妖怪を「暴力(物理)」でねじ伏せるという設定です。背筋が凍るような怪異を、拳一つで笑いに変えてしまう痛快さは、他の漫画では味わえない魅力を持っています。
あらすじ:霊感中学生・耳雄が妖怪を拳で黙らせる!
霊感体質の不良中学生・日野耳雄(ひの みみお)の日常は、常に奇っ怪な妖怪や幽霊と共にあります。しかし、彼は決して怯えたり、逃げ惑ったりはしません。なぜなら彼にとって怪異とは「怖いもの」ではなく、「邪魔なもの」でしかないからです。
夜な夜な現れる不気味な霊たちに対し、耳雄は問答無用で拳を振るい、物理的な攻撃で「除霊」していきます。クールな妹・留渦(るか)や、どこか哀愁漂う愛犬サイトーさんと共に送る生活は、シュールでバイオレンス。理不尽な霊障を腕力で解決していく様は、ホラー漫画の常識を覆すスカッとした読後感があります。
なぜ面白いのか?恐怖を笑いに変える3つの魅力
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ホラーなのに怖くない「物理除霊」のカタルシス 本作の醍醐味は、何と言っても「幽霊を殴る」という解決方法にあります。おどろおどろしい姿で現れた悪霊が、耳雄の剛腕によって物理的に撃退されるシーンは圧巻。恐怖がピークに達する前に暴力でオチがつくため、ホラー特有の重苦しさが一切なく、純粋なエンターテインメントとして楽しめます。
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クールな妹・留渦と愛犬サイトーさんの存在感 耳雄を取り巻くキャラクターたちも個性的です。特に妹の留渦は、兄以上に肝が据わっており、怪異に対してもドライで辛辣な対応を見せます。また、頻繁にひどい目に遭う愛犬サイトーさんの薄幸ぶりは、物語に独特の哀愁と癒やしを与えており、彼らの掛け合いも見どころの一つです。
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独特な絵柄とシュールなセリフ回し 押切蓮介先生ならではの、劇画調でありながらどこかユーモラスな絵柄が、作品のシュールさを際立たせています。さらに、怪異たちが発する意味不明な言語や、耳雄たちの独特な言い回しは印象に残りやすく、作品の不思議な魅力を支えています。
こんな人におすすめ!『ハイスコアガール』ファンも必見
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怖い話は苦手だけど「怪異」には興味がある人 お化けや妖怪のデザインは本格的ですが、展開はあくまでギャグ。恐怖よりも笑いが勝つ構成になっているため、ホラーが苦手な人でも安心して「怖いもの見たさ」を満たすことができます。
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理不尽なストレスをスカッと解消したい人 日々の生活で溜まったストレスや理不尽な出来事を、圧倒的な「力」でねじ伏せる耳雄の姿には、ある種のカタルシスがあります。フィクションだからこそ許される豪快な解決劇は、読むだけで気分を晴れやかにしてくれるでしょう。
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押切蓮介作品のルーツを知りたい人 『ハイスコアガール』などで押切作品に触れた方にとって、本作は彼の作家性の原点とも言える「ホラー×ギャグ」の真髄を知るための重要な一作です。その後の作品に通じるエッセンスが凝縮されています。