『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』とは? 90年代プロ野球を爆笑で彩った伝説のギャグ漫画
『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』は、小学館「コロコロコミック」で連載された、河合じゅんじによるプロ野球ギャグ漫画の金字塔です。大ヒット作『かっとばせ!キヨハラくん』の続編として描かれ、全11巻で完結しています。
松井秀喜選手をモデルにした主人公「マツイ」を中心に、90年代から00年代の実在するプロ野球界を舞台にした本作。河合じゅんじならではの巧みな似顔絵と、実在の選手とは思えないほどデフォルメされたキャラクターたちの暴れっぷりは、今読み返しても色褪せない強烈なインパクトを放ちます。
マツイが火を吐く!?ハチャメチャなあらすじ
舞台は、前作から続く「カイアンツ(巨人)」。主役の座はキヨハラから、新時代の怪獣・マツイへとバトンタッチされました。 マツイはその巨体から繰り出す怪力に加え、時には火を吐き、時には何でも食べてしまうという、もはや人間離れした「ゴジラ」そのものとして描かれます。
相棒は相変わらず金儲けや小狡い発明に余念がないクワタ、そして主役の座を追われてすぐに泣き出す先輩キヨハラたち。実在のスター選手たちがモデルでありながら、その実像とはかけ離れたキャラクターとして大暴れする、1話完結型のドタバタギャグストーリーです。
本作が長く愛される3つの理由
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実名選手パロディの最高峰 最大の魅力は、作者による「激似」の似顔絵と、極端すぎるキャラクター付けのギャップにあります。一目で誰かわかるリアルな造形でありながら、マツイが異食症的な行動をとったり、キヨハラが赤ん坊のように泣きわめいたりと、現実ではありえない展開が読者の笑いを誘います。
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大人も笑えるブラックユーモア 児童誌での連載作品でありながら、その笑いの質は意外にもシニカルです。特に相棒・クワタの飽くなき金銭欲や、他球団のノムラ監督が仕掛ける陰湿かつ巧妙な「ささやき戦術」は、大人が読んでも思わずニヤリとしてしまうブラックなユーモアに満ちています。
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レジェンド選手たちとの共演 カイアンツの選手だけでなく、当時を彩ったライバル球団のスーパースターたちも続々と登場します。天才打者イチローや、「平成の怪物」松坂大輔などが、マツイたちの常識外れなペースに巻き込まれ、あるいは対抗して強烈な個性を発揮する様子は、当時のプロ野球ファンにとって見逃せないポイントです。
こんな人におすすめ
- 90年代〜00年代にコロコロコミックを読んでいた世代 当時、毎月の発売日を楽しみにしていた世代にとっては、ページをめくるたびに「あの頃」の熱狂と教室での笑い声が蘇ります。
- 長嶋巨人や野村ID野球を知るプロ野球ファン 実際のペナントレースの動向や、選手の移籍、引退などの時事ネタが巧みに取り入れられているため、当時のプロ野球背景を知っていると、より深くネタを楽しむことができます。
- とにかく理屈抜きで笑いたい人 難しい伏線や重厚なドラマはありません。頭を空っぽにして、勢いとパワーで押し切るギャグに身を任せたい人に最適な一作です。