少女漫画の常識を破壊した伝説『ルナティック雑技団』とは?
『りぼん』黄金期に異彩を放った漫画家・岡田あーみんによる、少女漫画の枠を遥かに超越したハイテンション・ラブコメディです。全3巻というコンパクトなボリュームながら、1ページあたりの笑いの密度は圧倒的。新装版では幻の未収録作も追加され、今なおカルト的な人気を誇る不朽の名作として評価されています。
あらすじ:憧れの同居生活と母・ゆり子の暴走
主人公の星野夢実は、学校一のカリスマ美少年・天湖森夜に憧れるごく普通の少女。両親の海外出張をきっかけに、憧れの森夜の家に下宿することになります。
少女漫画的な甘い同居生活を夢見る夢実でしたが、そこに立ちふさがったのは、森夜を異様なほど溺愛する母・ゆり子でした。マダムゆり子の常軌を逸した「嫁いびり」や予測不能な奇行の数々により、夢実の憧れだった日々はサバイバルの様相を呈していきます。成金お嬢様の薫子や変態執事の黒川など、次々に現れる濃いキャラクターたちに翻弄されながら、夢実は森夜を「普通の男の子」にするべく奮闘しますが、事態は常に狂気と爆笑の渦に飲み込まれていきます。
本作が「伝説」と呼ばれる3つの魅力
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マダム・天湖ゆり子の制御不能なキャラクター 本作の真の主役とも言えるのが、森夜の母・ゆり子です。息子への愛が深すぎるあまりに繰り出される絶叫や、壁を突き破るほどのバイタリティ、そしてシュールな奇行の数々は、一度見たら忘れられないインパクトを放ちます。
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耽美な絵柄とギャグ描写のギャップ 岡田あーみん氏の描くキャラクターは、本来なら正統派の美男美女ばかりです。しかし、彼らがギャグシーンで見せる強烈な表情や、少女漫画タッチのまま行われる容赦ないギャグ描写の落差が、本作独自の笑いを生み出す最大の武器となっています。
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予測不能なテンションとワードセンス 冒頭からラストまで、一切妥協のないハイテンションが続きます。独特な擬音や、日常生活ではまずお目にかかれない鋭いセリフ回しなど、作者の非凡なセンスが展開されます。次に何が起こるか全く読めないストーリーは、読者を飽きさせません。
『ルナティック雑技団』全3巻はこんな人におすすめ
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とにかく笑える作品を探している人 日常のストレスを吹き飛ばすような、圧倒的なパワーを持った笑いを求めている人に最適です。
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90年代『りぼん』黄金期を懐かしみたい人 当時の読者に衝撃を与えた「あーみんワールド」を再確認したい方はもちろん、伝説を目撃したい新しい読者にもおすすめできる作品です。
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シュールで勢いのある展開を好む人 全3巻で完結するため、勢いよく一気に読むことができます。電子書籍や新装版では、入手困難だった読み切り作品もあわせて楽しめます。