『とびだせ!マシーン飛竜』とは? レジェンド集結のスーパーカーギャグ
『とびだせ!マシーン飛竜』は、1977年に放送されたタツノコプロと東映の提携による異色のレースアニメです。当時、子供たちを熱狂させていた「スーパーカーブーム」の波に乗って企画されましたが、その実態は単なるレースものではありません。
特筆すべきは、キャラクターデザインに『ファイナルファンタジー』シリーズの天野嘉孝氏、メカニックデザインに『機動戦士ガンダム』の大河原邦男氏が参加している点です。後のアニメ・ゲーム界を牽引することになる巨匠たちが若き日に情熱を注いだ、「スーパーカー×ナンセンスギャグ」という伝説の怪作。今では考えられないような化学反応を楽しめる作品です。
真面目なレースじゃない!? 『とびだせ!マシーン飛竜』のあらすじ
物語の舞台は、世界進出を狙う「岬コンツェルン」と、ライバル企業「ガッポリンコンツェルン」がしのぎを削るレースの世界。岬コンツェルンが開発した新時代のマシン「マシーン飛竜」のドライバーに抜擢された無名のレーサー・リッキーが、世界各地で開催される過酷なレースで優勝を目指します。
しかし、このレースはただ速さを競うだけではありません。ライバルのガッポリンコンツェルンは、ゴリラやスカンクなどを模した奇想天外な「動物型メカ」を繰り出し、あの手この手で妨害工作を仕掛けてきます。対するマシーン飛竜も、状況に応じて変形する驚異のギミックで対抗。シリアスな設定かと思いきや、展開されるのは卑怯な罠とドタバタの応酬です。「タイムボカン」シリーズを彷彿とさせるナンセンスギャグが炸裂し、真面目なレース展開を良い意味で裏切っていくのが本作の大きな特徴です。
なぜ『とびだせ!マシーン飛竜』はカルト的人気なのか? 3つの見どころ
豪華スタッフによる奇跡の競演 本作最大の驚きは、やはりスタッフ陣の豪華さでしょう。キャラクターデザインの天野嘉孝氏とメカニックデザインの大河原邦男氏という、現在では「FF×ガンダム」級とも言える布陣が敷かれています。レジェンドたちが若き日に作り上げた、独創的でエネルギーに満ちたビジュアルワークは必見です。
憎めない敵役たちの夫婦漫才 タツノコプロ作品の真骨頂とも言えるのが、魅力的な敵キャラクターです。本作に登場するライバル、オッカナビッチとイカリーヌのコンビは、まるで夫婦漫才のような掛け合いを見せてくれます。悪巧みをするけれどどこか抜けていて憎めない、そんな彼らのコミカルなやり取りは、往年のタイムボカンシリーズファンなら思わずニヤリとしてしまうはずです。
昭和スーパーカーブームの熱気 本作には、カウンタックなどのスーパーカーが社会現象となった1970年代後半の空気がそのままパックされています。「とにかくカッコいい車と面白いギャグがあればいい!」と言わんばかりの、理屈抜きの勢いと熱量は圧巻。昭和アニメ特有のパワフルな作風は、現代のアニメにはない新鮮な驚きを与えてくれるでしょう。
タイムボカン好きは必見!『とびだせ!マシーン飛竜』はこんな人におすすめ
- 昭和レトロ好き: 70年代特有の色彩感覚や、アナログならではの温かみのあるメカデザインに惹かれる方にはたまりません。当時の空気感を存分に味わうことができます。
- タツノコギャグのファン: ドロンジョ一味のような、愛すべき悪役たちが繰り広げるドタバタ劇が好きな方なら、オッカナビッチたちの活躍も間違いなく楽しめます。
- 再評価の流れに乗りたい人: 近年、配信サービス等での解禁により、その特異な作品性が再評価されつつあります。「隠れた名作」や「伝説の怪作」と呼ばれる作品をチェックしておきたい方におすすめです。