伝説のギャグ漫画『ついでにとんちんかん』とは?
『ついでにとんちんかん』は、えんどコイチ先生による、1980年代の「週刊少年ジャンプ」黄金期を支えたギャグ漫画です。1987年から1988年にかけてテレビアニメ化され、ゲーム等のメディアミックスも展開されました。
コミックスは全18巻で完結済み。現在はエッセンスを凝縮した文庫版(傑作選・全6巻)も流通しており、気軽に手に取ることができます。当時の子供たちを熱狂させた破壊力抜群のユーモアは、35年以上経った現在でも色褪せることなく、新鮮な驚きを与えてくれます。
『ついでにとんちんかん』のあらすじ:怪盗とんちんかんと間抜作のドタバタ劇
物語の舞台は礼院棒(れいんぼう)中学校。一見すると何を考えているか分からないアホな教師・間抜作(はざま ぬけさく)ですが、実は彼こそが世間を騒がせる神出鬼没の「怪盗とんちんかん」のリーダーなのです。
彼らが盗むのは決まって「価値のないゴミ」ばかり。当初はそんな奇妙な怪盗団の物語でしたが、抜作先生の底なしの「アホさ」が加速するにつれ、物語は前代未聞の学園ギャグへと進化しました。弟子の東風、甘子、珍平といった個性豊かな生徒たちを従え、抜作先生は警察やライバル怪盗、果ては宇宙規模の騒動まで巻き起こし、常識を超えたドタバタ劇を繰り広げます。
『ついでにとんちんかん』が今も愛される3つの魅力
唯一無二の主人公・間抜作のキャラクター 主人公・間抜作は、ギャグ漫画界の特異点とも言える存在です。「IQマイナス500」という設定に加え、脳みそは空っぽ。しかし、体が粉々になっても組み立てれば復活する不死身の肉体を持ち、目が映写機になるなど、その存在自体が予測不能なギャグの塊です。
代名詞「いきなり尻見せ」のインパクト 本作を語る上で外せないのが、抜作先生の代名詞的ギャグ「いきなり尻見せ」です。脈絡なく放たれるこの一撃は、羞恥心を完全に捨て去ったアホの極致として、当時の読者に強烈な印象を残しました。理屈を通り越したそのインパクトは、本作の象徴となっています。
主役を食う勢いの濃すぎるサブキャラクターたち 抜作先生を取り巻くキャラクターたちも個性的です。抜作と互角に渡り合うアホな警官・天地くんや、極貧生活を送るゴンベエなど、登場人物全員が主役級の濃さを持っています。彼らが織りなすカオスな掛け合いこそが、本作の大きな魅力です。
『ついでにとんちんかん』はこんな人におすすめ!
80年代ジャンプの熱気を感じたい人 当時のジャンプが持っていた、勢いとパワーで押し切る熱気を肌で感じたい方に最適です。懐かしいアニメの雰囲気をもう一度味わいたい方にも楽しんでいただけます。
とにかく何も考えずに笑ってストレス解消したい人 複雑な伏線や重いテーマは一切なし。理屈抜きの笑いで、日々の悩みやストレスを吹き飛ばしたい時に、これほど効く作品はありません。
シュールかつパワフルなギャグ漫画の原点を知りたい人 現代のギャグ漫画にも通じる、シュールでありながらパワフルな「アホの美学」。その原点とも言える傑作に触れてみたい方は必読です。